<5>ふぅん、あんなのがいいんだ
「ちくしょう!」
ソウタは玄関に向かおうとしたが、腰に激痛が走って床に倒れた。息が止まるような痛みだ。気力ではどうにもならなかった。
なんとか立ち上がって窓の外を見た。女がエントランスから出てきた。スキー帽子を脱ぐと、黒い髪がふさっと肩にかかった。
そのと…
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