「ヒカリ」花村萬月著
母親に捨てられたのが児童養護施設「ヒカリ」の前にある公園だったため、「ヒカリ」と名付けられた仲村ヒカリ。超常的な力を持っているが、施設を抜け出して那覇で占い屋の崎島乙郎と知り合う。2人で霊感の持ち主を集めて「ユタの館」を開業すると、行列ができるほどの注目スポットに。
その頃、真栄田岬には異様なものが現れていた。ウエットスーツもレギュレーターもなしで、軍用ヘルメットと軍服姿の10人の海兵隊が上陸したのだ。彼らは刃渡り1メートルの山刀のようなものを持って、ユタの館に向かい、崎島の部屋の鍵をねじ切った。
無差別殺戮(さつりく)を行う集団と闘う美少女を描くホラー小説。
(光文社 1800円+税)