「面白いって何なんすか!?問題」井村光明著
ルミネの宣伝コピーで名作といわれるのが「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」。ファッションビルの広告で「本気の恋」という表現ではそれほど目を引くコピーにはならない。コピーであまり使われなかった「試着室」という単語を使ったことが目を引いたのだが、それよりも「試着室で思い出す」という心の動きを発見したことが多くの人の共感を呼んだのではないか。
そのコピーで表現されたのが、「普段は誰も思い至らないけれど、言われると誰でも簡単に理解できること」だからである。
広告業界で仕事をして、いつも「面白い」プレゼンを要求されてきた著者が、「面白い」ことを追求した一冊。
(ダイヤモンド社 1500円+税)