<1>昭和最後の日に殺しかよ…
〈第一章〉昭和の終わりに
昭和六十四年一月七日午前六時半。いつもの時間に目を覚ました高峰拓男は、ふと嫌な予感を覚えた。何かある……今日は時代の節目になる。
妻の淑恵が、朝のお茶を用意してくれた。朝食にはコーヒーが欠かせないのだが、起き抜けに飲むのは濃い緑茶と決めて…
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