「ひとりの『さみしさ』とうまくやる本」大愚元勝著
釈迦は修行者に「犀(さい)の角のごとくただ独り歩め」という言葉を残した。求道者はたったひとつしかない犀の角のように、他者の価値観などに惑わされず、自分の信念を貫けという教えである。
岩波文庫の「ブッダのことば スッタニパータ」(中村元訳)には、この言葉で終わる40の韻文が紹介されている。犀の角の教えのように自立した精神の持ち主の真逆が、依存心の強い人だ。周囲の人に依存したあげく、思い通りにいかないと憎しみを抱くことになる。精神的な自立を目指す人は孤独を受け入れ、孤高に生きる道を選ぶ。
YouTubeで人生相談をしている僧による、孤独と付き合うためのアドバイス。
(興陽館 1210円)