「お坊さんが教える不安のトリセツ」三浦性曉著
浄土真宗の僧侶である著者は「寺カフェ代官山」で悩みの相談にのっている。最近、新型コロナウイルスの感染拡大によって、みな死の恐怖を感じるようになった。
だが著者は、このコロナ禍により、死の不安や恐怖におののくというネガティブな面だけでなく、生命の尊さや大切さを見つめ直すポジティブな縁を与えられたと受け止める。
自分の生きる意味や人生の価値を考え直す機会になり、ここでの別れが今生の別れになるかもしれないと、ともに生きることの大切さに気づくことにもなる。他人に感染させないための手洗いやマスクの着用は「自利利他円満」の行為である。
ふっと心を軽くしてくれる僧侶のアドバイス。
(エクスナレッジ 1300円+税)