「不機嫌のトリセツ」黒川伊保子著
身近な人との気まずい溝を生む「不機嫌」。それは男女の脳の「とっさの使い方」の違いや、言葉の選択の間違い、共感力の世代差などから生まれる。そんな不機嫌をテーマにつづったエッセー集。
まずはSNSで使い慣れている「いいね」をリアルでも使うことを推奨。例えば、恋人や部下からデートコースや仕事の提案があった場合、意に沿わなくても、まずは「いいね」で受けて、別の提案をしてみる。男は「いいね」を言ったら、その提案を受け入れなければいけないと思い込んでいるが、提案してくれた「気持ち」にも使える。反論するときも、まずは「いいね」で受け止めるのが肝心なのだ。
気をつけないとガスのように充満する不機嫌の源を絶ち、退散させるコツをアドバイス。
(河出書房新社 891円)