<103>公安の海老沢に疑わし気な視線
蜂の巣に蠅が入りこんだようなものか、と海老沢は密かに思った。捜査一課が仕切る特捜本部の中に、公安の刑事が一人。呼ばれたから来たのに「部外者の方は出て下さい」と二度も言われた。その都度警察手帳を示し「上から呼ばれた」と説明を繰り返した。それでも疑わし気な視線を向けてくるのは、いか…
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