「筒美京平 大ヒットメーカーの秘密」近田春夫著

公開日: 更新日:

 日本一のヒットメーカー・筒美京平氏が日本の歌謡曲に残した功績を改めて見つめ直す音楽本。

 近田氏が筒美氏の名を知ったのは、グループサウンズ、ヴィレッジ・シンガーズの「バラ色の雲」(昭和42年)でだった。しかし、その印象はあまり良くなかったという。しかし翌年にリリースされたザ・ジャガーズの「星空の二人」などR&Bを巧みに取り入れた曲のカッコよさに驚き、作品を書き分ける才能に驚いた。以降、歌謡界のムーブメントの中に位置づけながら、筒美作品の魅力と凄さを語る。

 後半では、筒美氏と学生時代からの友人でもある作詞家や実弟の音楽プロデューサー、そして公私ともに付き合いが長い歌手らにインタビュー。筒美氏の創作の秘密や知られざるエピソードを聞き出す。

(文藝春秋 935円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭