<121>縦割り組織でなく警察一家でありたい
「あのな、前から言おうと思ってたんだが」高峰が遠慮がちに切り出した。
「何だ?」
「うん……」高峰が珍しく言い淀む。「俺たちの親父も、刑事だっただろう?」
「ああ」詳しい事情は知らないのだが。やはり公安の刑事だった父は、自分の過去をほとんど語ろうとしない。
…
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