「女たちが死んだ街で」アイヴィ・ポコーダ著 高山真由美訳

公開日: 更新日:

 2014年、ドリアンはロサンゼルスで亡夫から引き継いだフィッシュスタンドを営む。15年前、店があるウエスタン・アヴェニューに立つ娼婦らを標的にした連続殺人事件が発生。13人目、最後の犠牲者がドリアンの17歳の娘リーシャだった。犯人はいまだに捕まっていない。事件以来、ドリアンの脳裏から娘のことが離れたことはない。また最近は、店や自宅に鳥の死骸が頻繁に置かれるようになり、彼女を悩ます。

 被害を届けにいった警察でドリアンは、娘がベビーシッターをしていたジュリアンと再会。ドリアンは不安定な生活を送るジュリアンを心配する。そんな中、娼婦のキャシーが15年前と同じ手口で殺される。

 昨年のエドガー賞最優秀長編賞最終候補作のサスペンスミステリー。

(早川書房 2420円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動