「糖質中毒」牧田善二著
心臓病をはじめ、糖尿病や高血圧、慢性腎臓病、脳卒中、がん、アルツハイマー病などの病気は、ことごとく肥満と関係している。肥満は意志の問題だと思われがちだが、「糖質中毒」が原因であり、意志とも、生まれ持った体質とも関係ないという。
糖質中毒は、一言で言うと「炭水化物(糖質)の摂取をやめられない状態」のこと。普通は食べ過ぎれば「もういらない」と感じるものだが、糖質は取れば取るほど脳が中毒に侵されるという。ゆえに糖質のなんたるかを理解し、適切な摂取を心がければ、体重は簡単に落とせるそうだ。
糖質中毒に陥るメカニズムを解き明かし、そこから抜け出すための食事法から、糖質中毒治療によるダイエットまで教えてくれるメディカルテキスト。
(文藝春秋 858円)