「寿命が尽きる2年前」久坂部羊著
高齢者や、それに近づいている人には、「いつまでも元気で長生き」よりも大切なことがあるはずだと現役医師で作家の著者はいう。それは、人生最後の2年間を納得できることに費やすことだと。
死を受け入れるのは難しい。しかし、死から目を背け続けていたら、直前になって、慌て、嘆き、うろたえることになる。一度きりの人生の終わりがそれではもったいない。
そもそも寿命とは何かといった基礎知識から、どうすれば平均余命や健康寿命を延ばせるのか、あるいは縮めなくてすむのか、そして寿命が尽きる前にはどのような兆候があるのかなどを解説。
さらに、現代医療の矛盾や不条理などを指摘し、老いや死の達人たちのエピソードを紹介しながら悔いなき人生を全うする方法を説く健康テキスト。 (幻冬舎 990円)