(2)永山がじっと予想屋に視線を向ける
あらためて正木典夫は予想屋の様子を観察した。
モグリだから、サンドイッチマンのように目立ってはまずいが、さりとてなにも看板を掲げていなければ、客に気づかれない。
なるほどと思った。
ひとことも口にせず、ただ「本日のレース」と書いた画用紙を首からぶら下げて…
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