「ひとりぼっちの日本百名山」佐古清隆著
「ひとりぼっちの日本百名山」佐古清隆著
長野県の道祖神巡りを趣味にしていた著者は、1975年から見よう見まねで山歩きをはじめ、13年かけて「日本百名山」を完登。
当初は、百名山完登に興味はなく、登った山の山頂から見えた山を次に登ることが多かった。登る前にその山容・山体を麓や別の山から十分に眺めてから登りたいと思っていたからだ。さらに、他人の基準で選ばれた山をなぞることに価値を見いだせずにもいた。しかし、浅間山を登った折に、九十九山を踏破した登山者と出会ったり、有名企業の社長の百名山完登のニュースに刺激され、自らも目指すことに。
中学生のとき(1959年)に教師の引率で登った愛媛県の石鎚山から、1988年の百山目「雨飾山」まで。百名山中、八十八山が単独行だったというその全記録。
(山と溪谷社 1210円)