(113)震える毛先が捕食者を指さす
反芸術、挑発美術家は駄法螺や戯けた所作や吐瀉物で固めた王冠を愛する。時限爆弾つきの家族の春とか、使い古しの、削り滓の美徳をギロチンにかける。彼等は苦痛と不条理の絡み合いの中でこそ生命が横溢することを知っている。遠く隔たりつつ皮膚にへばりつく謎のヴェール、猟犬の鼻を火口へ向けさせ…
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