(20)産休で時間を持て余してしまう
連れ立ってマンションに入り、ひんやりとした内廊下を進んだ。妊娠九か月の彩絵のためにここまで荷物を運んでくれた母は、ブランド名が印字された大きな紙袋を玄関に置くと、「またいつでも呼んでね」と彩絵のはち切れそうなお腹をひと撫でして帰っていった。
部屋のエアコンは、朝からつけ…
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