「子どもを壊す食の闇」山田正彦著
「子どもを壊す食の闇」山田正彦著
日本の食は安全と思われがちだが、実は日本は他国に比べて許可されている農薬の種類が多く、その残留基準値もかなりゆるい。発がん性があるとして49カ国で禁止規制されている除草剤ラウンドアップも日本では野放し状態。
また、国内で流通する日本茶やペットボトルのお茶からは多くのネオニコチノイド系農薬が検出されており、そのままでは検疫を通らないことも多く、メーカーは輸出向けのものはできるだけ残留を少なくする工夫をしているという。
ほかにも、食品添加物とその表示問題や、遺伝子組み換え食品、ゲノム編集食品など、消費者の健康を度外視して政府が進める日本の食料政策の愚を明らかにする。
学校給食の無料・有機化を進めることでその変革を目指すべきと説いた提言書。
(河出書房新社 957円)