(2)あの女も仕立を頼まれたのか
「ああ、よかった」
幸助は大げさに溜息をついた。
「ありがとう。おしまさんならきっと引き受けてくれると思ったよ」
笑顔になって、懐から紙きれを取り出した。
「これがお嬢さんの寸法だ。よろしくお願いしましたよ」
「はい。お任せください」
幸…
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