「水脈」伊岡瞬著

公開日: 更新日:

「水脈」伊岡瞬著

 神田川沿いの遊歩道で、暗渠の排水口から死体の足が出ているのが発見された。被害者は都内の私立大学生で、暴行を受けた後、絞殺され、水路に遺棄されたらしい。現場は自宅やバイト先から離れた場所で、雨による増水で流された可能性がある。

 高円寺北署の宮下真人は遊軍を組むよう指示された警視庁捜査1課の真壁修から、大学院生の小牧グレース未歩を紹介された。現代都市の構造と犯罪心理の関係を考察する修士論文の取材のため、現場を見たいという。小牧は、暗渠といっても地表近くを流れる地点があるから、そこを探せばいいと指摘した。

 都市の地下を流れる水路を利用した犯罪に挑む刑事を描く警察小説。 (徳間書店 2090円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 4

    薬物疑惑浮上の広末涼子は“過剰摂取”だったのか…危なっかしい言動と錯乱状態のトリガー

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  3. 8

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  4. 9

    松田聖子は雑誌記事数32年間1位…誰にも負けない話題性と、揺るがぬトップの理由

  5. 10

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ