「『科学的』は武器になる」早野龍五著
「『科学的』は武器になる」早野龍五著
世界中の研究機関で活躍してきた物理学者が人生を振り返り、「科学的な考え方を軸に判断する、仕事をする」方法を説く生き方エッセー。
幼い頃からスズキ・メソード創始者の鈴木鎮一氏にバイオリンを学び、選ばれて海外に演奏旅行に行く一方、ラジオを手作りするなどメカが大好きだった少年時代。学校のテストでは100点より上はないが、音楽や科学、ビジネスの世界には100点より上の領域があることを最初に教えてくれたのがバイオリンだったという。
以降、開発初期のコンピューターに夢中になった大学時代や、海外の研究プロジェクトに携わった大学院時代など、その体験で学んだ教訓を紹介。流言や陰謀論が飛び交う世の中を生きる羅針盤になる「科学的思考法」の身につけ方を伝授。
(新潮社 649円)