「自壊する欧米」内藤正典、三牧聖子著

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「自壊する欧米」内藤正典、三牧聖子著

 昨年の10月7日のハマスによる攻撃は、1948年のイスラエル建国以来の大規模攻撃となった。ネタニヤフ首相は失態を隠すためにすぐに反撃を開始し、ガザ市民を巻き込んだ人道危機が続いている。犠牲者から見れば、ハマスと同様、ガザ市民を無差別に虐殺しているイスラエルもテロ国家であるといえる。

 同じようにイスラエルを支援するアメリカもテロ支援国だと中東研究の専門家である内藤氏は指摘する。ヨーロッパ各国もイスラエルの反撃を容認。一方で世界中のムスリムがパレスチナ市民の惨状に同情している。

 欧米のこうしたダブルスタンダードが何をもたらすのか、内藤氏とアメリカ政治外交の専門家である三牧氏が対談。今後の世界秩序の行く末を分析するとともに、日本の果たす役割について考える。

(集英社 1100円)

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