「インド沼」宮崎智絵著

公開日: 更新日:

「インド沼」宮崎智絵著

 いま世界中でヒットを連発するインド映画を手掛かりに、同国の歴史や文化、社会を紹介するインド入門書。

 まずは歴史。16世紀にインドを支配したムガル帝国の王でイスラム教徒のアクバルと、アンベール王国の王女でヒンズー教徒のジョダーの政略結婚の行方を描いた映画「ジョダー アクバル」を取り上げ、当時の宗教宥和政策を解説。

 ほかにも、イギリス東インド会社の暴虐に苦しんだ18世紀末を舞台にした「ダグス オブ ヒンドゥスターン」や日本でもヒットした「RRR」などを取り上げる。

 以降、複雑なカースト制や、そのカースト制とも関係してくる恋愛・結婚事情、深刻なトイレ・生理事情まで、インド社会の歴史と実相を映画に学ぶ。

(集英社インターナショナル 1034円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメンテーター「早口すぎて何を言っているのか聞き取れない」ワースト5はこの人たちだ

  2. 2

    政府また《年寄りいじめ》…高齢者医療費「窓口負担3割」適用拡大に《裏金、政策活動費を使え》批判の当然

  3. 3

    NHK紅白歌合戦にSnow Man&新旧キンプリメンバー担ぎ出す動き…昨年は過去最低視聴率

  4. 4

    高市早苗が総裁選で猛追!「選挙の神様」が陣営に加勢 都知事選で石丸伸二を2位に押し上げたプランナー

  5. 5

    悠仁さま進路先めぐる情報「根拠ない」は本当か? 秋篠宮家側近の“あやふやな説明”

  1. 6

    山口真由氏「妊娠・休養」報道で人気を証明 復帰後に約束された「最強コメンテーター」の道

  2. 7

    森保Jの爆勝スタートの裏に2人の立役者…移動、練習環境、雰囲気づくりで好アシスト

  3. 8

    長澤まさみ「Fカップ美巨乳ヌード」 衝撃情報の“真偽”

  4. 9

    W杯8強へ森保J「5人の重要人物」 頭痛の種は主将・遠藤航の後継者…所属先でベンチ外危機

  5. 10

    “多様性女王”大坂なおみの面目躍如…彼女にしかできないド派手衣装で登場、度肝を抜いた