「全員犯人、だけど被害者、しかも探偵」下村敦史著

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「全員犯人、だけど被害者、しかも探偵」下村敦史著

 謎の手紙に呼び出されて、7人が集まった。

 家電類を製造販売している中堅企業SHIKAGAWA社の欠陥製品で死傷者が出るという事故があり、追及を受けた志賀川社長は自殺した。呼び出されたのはその被害を受けた遺族代表、SHIKAGAWA社社長夫人、隠蔽を告発した開発部課長、営業部部長、運転手、社長室の清掃員、欠陥隠蔽の暴露記事を書いたフリージャーナリストだった。

 彼らは8人乗りのバンに乗せられ、森を抜けて廃虚に着いた。通路の奥に鳥居形の黒いゲートがあり、そこには金属探知機が設置されていた。突き当たりに鉄扉があったがロックされている。

 廃虚の密室を舞台にしたミステリー。 (幻冬舎 2090円)

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