夫の離婚トラブルに翻弄された入籍騒動 早乙女愛
<1985年5月>
74年、映画「愛と誠」で西城秀樹の相手役に選ばれ、役名を芸名にデビューした早乙女愛。大物俳優との熱愛の噂が絶えず、“恋多き女”とも呼ばれたが、85年5月、26歳の時に5つの会社を経営する33歳の青年実業家と電撃入籍した。
知り合ったのは80年。早乙女のファンという男性が映画スポンサーに名乗り出たことがキッカケだった。映画の企画が実現しなかったことで一時は疎遠になったが、83年に再会。84年暮れ頃からは男性が早乙女のマンションを頻繁に訪れるなど距離が接近していった。
85年4月22日、親密交際をマスコミにキャッチされ、事態は急展開。翌23日、2人は記者会見を開いて「早ければ夏にでも結婚式を挙げたい」とうれしそうに発表した。
だが、男性は9年間連れ添っていた前妻と3月末に離婚したばかり。2人は2年ほど別居状態だったが、男性は正式離婚を切り出す際「仕事に生きたい。どうか別れて欲しい」と頼んでいた。しかし、離婚成立から1カ月も経たないうちに前妻はテレビで婚約会見を目にすることに。この時点では慰謝料の額も決まっておらず、子どもの親権や養育費の問題も片付いていなかった。