“AKB商法”終焉か…惨劇で揺らぐ「会いに行けるアイドル」
「5・25」血の握手会
突然の凶行に現場は阿鼻(あび)叫喚の巷と化した。
25日、岩手県滝沢市の岩手産業文化センター「アピオ」で開かれていた「AKB48」の握手会。列に並んでいた無職の梅田悟(24=青森県十和田市)が、忍ばせていた長さ50センチのノコギリでメンバーの川栄李奈(19)、入山杏奈(18)にいきなり襲い掛かり、男性スタッフを含む3人に重傷を負わせる事件が起きた。
川栄は頭を切られ、右手親指の骨折と裂傷。入山は右手小指の骨折と裂傷。現場には大量の血が流れ、救急車と警察が急行。梅田は殺人未遂の現行犯で逮捕されたが、ファンを装った暴漢に襲われた彼女たちの恐怖たるや、である。
握手会では手荷物検査もなく、並んだファンに安全確認のため両手を広げさせただけ。赤外線検査も行われず、いつでも凶器を持ち込める状況だった。襲われた川栄と入山は6月7日の総選挙で躍進が期待されている2人。運営側のずさんな管理体制はこれから厳しく問われることになる。
今回の暴漢事件がAKB48の存在の根幹を揺るがす事態に発展するのは間違いない。