AKB現役スタッフが警備の実態告発!「運営は欠陥だらけ」
警備に関わるバイトの多くは大学生やフリーターで、Aさんもそのひとり。採用基準は現住所確認の身分証明書等を提示する程度。イベント当日は黒無地の上下スーツ、白ワイシャツ、黒の革靴、黒の靴下を着用。握手券の回収、マナーを守らないファンをメンバーから引き離す“ハガシ”や“ナガシ”、写メ撮影係など日ごとに担当が割り振られるという。
「未経験者も多く、毎回30分程度、仕事内容の説明はありますが、警備や監視の指導はありません。会場にいる運営サイドの社員はごく僅かで、チーフと呼ばれる立場の人間もアルバイト。たとえば、東京ビッグサイトでの大握手会ではファン5万人に対し、運営スタッフは150人程度。1人で300人以上のファンをさばくなんて無理な話。明らかに人手不足です。警察OBによる『OJS48』という警備隊もいますが、あの人たちはマスコット。4、5人が来て、メンバー控室と楽屋裏の廊下をウロウロしています」
会場とは別に、トレーディングエリアと呼ばれるファン同士が物々交換する場でもトラブルが多発しているという。
「物に対する執着が強いファンが多く、財布やケータイ充電器などの置引、転売といったトラブルは日常茶飯事。そこを警備するのも、もちろんバイトです。互いの名前もろくに知らない連中が集まるので、責任感や連帯感もない。そんな現場で何か起こったら、ひとたまりもありません」