「赤提灯見るとDNA騒ぐ」 “居酒屋探偵”日野美歌の酒人生
祖父が日本酒党なら、父は芋焼酎党でした。やはり、よく晩酌をしていましたね。
そんなDNAを引き継いで、私もお酒はイケる口です。仕事柄、見知らぬ土地へ行くことが多いのですが、ホテルに着くや、まず探すのは居酒屋です。なんせ自称「居酒屋探偵団団長」ですからね。マネジャー任せにせず、率先してリサーチしますよ。
今はインターネットである程度目星を付けられますし、フロントでは地図を用意して地元の方ならではの情報を教えてくれます。時間がないときはそれが確実ですが、路地から路地へと歩き回って店を探すのが本当は楽しいんです。
■「三丁目の夕日」に出てくるような昭和の薫り好き
私が好きなのは、コミック「三丁目の夕日」に出てくるような昭和の薫りがプンプン漂う木造の赤提灯。古ければ古いほど、そこに集う飲んべえさんたちの息づかいが刻み込まれてるみたいで、DNAが騒ぐんです。
おツマミは、お料理よりもお総菜といった肩に力の入らないオフクロの味で、その土地で取れた食材に調味料。もちろん、飲むのは地酒です。