歌手・森山愛子さん 「デビュー前は猪木事務所のOLだったんです」
演歌ファンには、氷川きよしらを育てた作曲家水森英夫の弟子として、若者世代には、土曜のTBS系「王様のブランチ」のリポーターとしての印象が強いかもしれない。今年でデビュー10周年を迎えた歌手、森山愛子。秘蔵写真はデビュー直前、アントニオ猪木(71)とのショットだ。
♪南国土佐を後にして~都へ来てから幾歳ぞ~
あの大きな手でマイクを握り、猪木会長が十八番であるペギー葉山さんの「南国土佐を後にして」を披露されたのを覚えています。伸びのあるステキな声色に感激して拍手すると、鈴木三重子さんのヒット曲「愛ちゃんはお嫁に」をリクエストくださり、私は力いっぱい歌いました。会長には、「うまい」って褒められて、最高にうれしかった。
プロレスとも政治とも無縁の私がどうして、猪木さんを会長と呼ぶのか、不思議に思われるかもしれません。実は私、猪木事務所の元OLなんです。
師匠の水森英夫先生にレッスンをつけてもらうようになって3年目、地元・宇都宮の高校を出て、ひとり上京した直後の2003年からの半年間、知人の紹介で社会勉強として、アルバイトをする機会を提供してもらったんです。渋谷区にあった事務所で、平日10時から18時まで、お茶くみとか、電話番をしていました。