“芸能界版ロッキード”に巻き込まれた歌手・大原未登里は今
今年2月にはカセットテープをCDにリニューアル。カップリング曲は大原さん作詞作曲の「しあわせ縁歌節」だ。
「ですから、今はこのCDを抱えたキャンペーンが主体ですね。下町のレコードショップにご挨拶にうかがうと懐かしがってくださり、ついつい長話になってしまう。ほかにカラオケ大会にもよく呼ばれます。ありがたいですね」
東日本大震災による福島原発事故で、今も多くの福島県民が避難生活を送っている。そうした被災者に向け、「同じ県民として見過ごすことはできません」と支援活動にも汗をかいている。
■元マネージャーが実家から2億円詐取
さて、福島県いわき市出身の大原さんは73年、「ふるさとの恋」でデビュー。76年にはプロアマ参加の「全日本歌謡選手権」に挑戦し、抜群の歌唱力で第46代グランドチャンピオンに輝く一方、同じ年、“芸能界版ロッキード事件”なる詐欺事件にも巻き込まれた。元マネジャーが売り出しの工作資金と称し、彼女の実家から2億円余を詐取して逮捕されたのだ。もちろん、彼女のまったくあずかり知らぬことだった。