フジ「心がポキッとね」はミスキャスト 主役4人に魅力なし

公開日: 更新日:

 空間コーディネーター役の山口は、自慢の料理をせっせとブログに上げて、幸せをアピールする女という設定だが、いい年して「幸せアピール」なんて恥ずかしくない?

 ウザい女だから山口が選ばれたのか、山口が演じるからウザいのか。ひとつ言えるのは山口の演技が「ロンバケ」の南からまったく進歩していないこと。藤木に早口で料理の説明をする場面があったが、何を言ってるか聞き取れない。典型的な独り善がり演技だ。

 前回の「ゴーイングマイホーム」の時もそうだが、結局、山口が「視聴率の女王」であり続けたのは、単に出ていなかったからだろう。出し惜しみすることで価値が上がっていただけと改めて思う。

 確かに50歳には見えないが、さすがに、藤木直人とラブラブという設定には無理がある。で、何度もチュッチュしていたのだが、見ているこちらが恥ずかしくなった。

 芸達者の阿部も今回は魅力なし。

■裏の「Dr.倫太郎」の高視聴率のアシストか


 ただ、なぜか岡田ドラマは評論家の評判がいい。このドラマもそのうち「名ドラマ」と褒めそやされるかもしれないが、視聴者はだまされないと思う。視聴率は10%ちょっとの10.4%だ。

 来週からは裏で「Dr倫太郎」(日本テレビ系)が放送される。「ドクターX」の中園ミホの脚本で「半沢直樹」の堺雅人が主演。今期の大本命で高視聴率間違いなしといわれているのに、フジの“ナイス・アシスト”でさらに視聴率がアップか。

(コラムニスト・桧山珠美)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 2

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  3. 3

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  4. 4

    フジテレビが2023年6月に中居正広トラブルを知ったのに隠蔽した「別の理由」…ジャニーズ性加害問題との“時系列”

  5. 5

    フジ女子アナ“上納接待”疑惑「諸悪の根源」は天皇こと日枝久氏か…ホリエモンは「出てこい!」と訴え、OBも「膿を全部出すべき」

  1. 6

    中居正広まるで“とんずら”の引退表明…“ジャニーズ温室”育ちゆえ欠いている当事者意識に批判殺到

  2. 7

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  3. 8

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  4. 9

    NHKは「同様の事案はない」と断言するが…フジテレビ問題で再燃した山口達也氏の“EテレJK献上疑惑”

  5. 10

    GACKTや要潤も物申した! 中居正広の芸能界引退に広がる「陰謀論」のナゼ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  4. 4

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 7

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  3. 8

    和田アキ子戦々恐々…カンニング竹山が「ご意見番」下剋上

  4. 9

    紀香&愛之助に生島ヒロシが助言 夫婦円満の秘訣は下半身

  5. 10

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係