「報ステ」も“圧力文書”触れず テレ朝が安倍政権に弱腰な理由
■安倍政権はテレ朝をなめきっている
一体なぜ、テレ朝は安倍政権にこれほど弱腰なのか。理由のひとつに考えられるのは、放送事業以外のビジネスに軸足を移しつつあることだ。
「70年代から、森ビルと二人三脚で六本木の再開発に取り組んできたテレ朝は、03年に本社機能を六本木ヒルズに移転した後も、周辺の不動産開発を進めてきた。13年には本社近くに多目的施設の『ゴーちゃん。スクエア』を造り、昨年2月には稲城市内の土地(約1万6000平方メートル)を約33億円で取得。映像ライブラリーを中心とした商業施設の開発工事を始めています。再開発事業は行政の理解が欠かせず、ヘタに時の政権に盾突けば計画はニッチもサッチもいかない。フジの日枝久会長がお台場にカジノを誘致したくて安倍首相とせっせと“グリーン会談”を重ねるのと同じ構図です」(放送ジャーナリスト)
テレ朝の早河洋会長と安倍首相が近しい関係にあることも、スリ寄る原因のひとつだろう。
「元テレ朝政治記者の末延吉正氏は山口出身で、安倍首相とは幼少のころからの付き合いです。その末延氏を通じ、早河会長は安倍首相と仲良くなったらしい。現場はそんな2人の関係を知っていて、『親分に逆らっても仕方ない』と思っているのです」(放送作家)