ドラマに協力の和田秀樹医師が語る「Dr.倫太郎」の完成度
29日放送の3回目まで連続で視聴率13%超をマーク。堺雅人(41)主演の「Dr倫太郎」(日本テレビ系、水曜22時~)は、オトナの視聴にも堪えうる良質なドラマだと評判がすこぶるいい。
大学病院に勤める精神科医が主人公の物語だが、驚くのはドラマ制作に携わる医療関係者の数。精神科の医療監修だけでも3人の有名な大学教授が名を連ね、ほかにも心理療法指導や外科医療監修、看護指導など計8人。ひとつのドラマにこれだけの専門家が関わるのは異例である。「病院や関連団体から抗議が殺到した芦田愛菜主演の“明日ママ”以降、コンプライアンスの徹底ぶりは凄まじい」(日テレ関係者)というから、二の舞いを避けるべく万全の態勢で臨んだというわけだ。
いま日本の精神医学の主流は脳のメカニズムを研究し、薬物治療を行う『生物学的精神医学』で、カウンセリングを重視し、ものの見方を変えていく『人間学的心理学』と呼ばれる治療法は傍流だという。同ドラマでは相反する治療方針を掲げる医師同士の対立も描かれていて、長塚圭史(39)演じる宮川主任教授が前者で、堺演じる日野倫太郎が後者の治療スタイルだ。