アラフィフ男優が活躍 中高年向き“渋連ドラ”増殖の気配
7月期の連ドラでは、アラフィフ男優陣が主役の作品が出だし好調だ。
前クールは日曜21時枠「天皇の料理番」(TBS系)が連ドラのトップだが、同枠の「ナポレオンの村」は“男のお仕事ドラマ”で、初回視聴率12.7%とまずまず。今回は唐沢寿明扮する都庁から派遣された男が限界集落を救う物語だ。
初回は、いつも閑散としているお祭りを、熱血漢の唐沢が予算たった1万円で秘策を練り、先頭に立って盛り上げるわかりやすいストーリー。“町おこし”というありがちなテーマで、唐沢と住人が打ち解けていく安易な展開になると失速しそうだが、市長役の沢村一樹(写真右)の好演がドラマを底上げしてくれそうだ。
沢村が「この村をどう思うか」と聞き、唐沢が「すばらしい村だと思ってますけど……」と返すと、沢村はいかにも腹黒そうな表情で「すばらしい? ハッハッハ!」と小バカにする。
「祭りが盛り上がらなかったら、どうしますか」と沢村に質問された時の唐沢は、「辞職します」と対峙した。2人のシーンは迫力がある。