俳優やアイドルを続々起用 “戦後70年特番”への関心度は?
さらにリポート番組でも「私たちに戦争を教えてください」(15日、フジテレビ系)で松坂桃李らが戦争体験者を取材。
これらの“戦争特番”って、戦後70年だから、各局が「うちの局もちゃんと戦争の番組をやってますよ」という既成事実・アリバイ作りのためなのか、それとも、もしや安保法制に揺れる今のご時世だから?
そういえば、今週火曜の「いのちのうた」(NHK)では司会のKinKi Kidsが広島の原爆ドームの近くから生放送。長崎と中継を結んでさだまさしらが反戦コメントとともに歌った。それだけではなく、KinKiと吉永小百合との平和の尊さを語り合う映像も流した。戦争の悲惨さをアイドルやミュージシャンがこれでもか! と訴えた歌番組だった。
最近は戦後もののドラマやドキュメントが、さりげなく現政権への批判を織り込んでいる気もする。リアルな反戦メッセージ番組が今後も増えるかもしれない。なにせ若者の戦争への関心度が高い時代だから、人気コンテンツになる可能性もあるのだ。今のところは政府に遠慮がち(?)のキー局だが、本気になるには支持率低下と視聴率上昇がカギだろう。
(作家・松野大介)