元「たけし軍団」秋山見学者さん 今は宅配ピザのオーナー店長
95年9月にたけし軍団を抜け、芸能界を引退。ピザーラの研修を受け、12月に開店に至った次第だ。
「そのための資金2000万円は『たけしー・ドライバー』の印税と貯金、あとは父からの借金で何とか工面しました。正直、まったく手探りでのスタートでしたね」
秋山さんはその後、オープニングスタッフだった熱海生まれの女性と結婚。二人三脚で店を切り盛りしている。子どもは高1の長女に中1の長男の2人。
さて、「風雲!たけし城」(TBS系)の収録を見学するために、横浜市青葉区の緑山スタジオに通ううちにたけし軍団に参加。よって「見学者」と名付けられた秋山さんは、ラッシャー板前を継いで88年4月から91年8月まで、たけしの愛車だったベンツ・キャラットリムジンのハンドルを握った。
「外車なんて乗ったことがなく、よくこすったり、ぶつけたりしてました。そのたびにバンパーが曲がったり、ヘッドライトが奥に引っ込んだり……。たけしさんはしらふだとおっかないから、酔っぱらってるのを見計らって事後報告するんです。すると、“いいよ、マジックでも塗っといて”って。だけど、修理に出したら100万円くらいかかったこともあって、そん時はエラく怒られました。そうした話が単行本につながり、ピザーラさんとの縁も生まれた。思えば、幸せな下積みでしたね」