“最後”の3.11 古舘伊知郎は原発問題にどこまで踏み込むか
こういった“暗黙了解のタブー”に触れてきたことが降板に影響したのだろうが、降板決定後の先月15日の放送で、甲状腺がんの問題について3・11に特集を組むと番組内で明言している。
こういう流れだから当日の放送は期待してしまう。「報ステ」のスタッフとして、ともに制作してきた古舘の事務所の作家も含め、一体どこまで番組で踏み込めるのか。
「報ステ」自体はキャスターが代わるだけで番組は継続するわけだから、“局スタッフ”らは騒ぎを起こしたくないかもしれない。それとも最後だから黙認するのか? はたまた、通常通りの番組作りに落ち着くのか。
ところで、古舘の“再就職先”に関しては話を聞かない。まだ決まっていないのか。自由に発言できるからといって、ギャラの安い東京MXテレビに出るとは思えないし、大手民放はキャスターとしては警戒するだろう。タレントとしては“あまり感情を見せないタイプ”だから、使い勝手が良くない。つまりつぶしが利かない。
だからこそ、残る「報ステ」の放送ではインパクトあることをやらかしてほしい。3・11は最後のすかしっ屁で終わらないで!
(作家・松野大介)