元不良ボクサー佐藤洋太さん 焼肉屋店長として奮闘の日々
渡嘉敷勝男、辰吉丈一郎、赤井英和、薬師寺保栄、竹原慎二……。強烈な個性が魅力だったプロボクサーには元ヤンキーが多い。元WBC世界スーパーフライ級王者の佐藤洋太さんもそのひとり。自叙伝「不良(ヤンキー)ボクサー母校に帰る」を出したほどの札付きだった。今どうしているのか――。
「お肉の仕込みを終わらせちゃいますから、ちょっと待ってて下さい」
岩手県盛岡市。原敬記念館そばの焼き肉店「チャレンジャー」を訪ねると、厨房で働く佐藤さんがいた。待つこと5分。渡された名刺には「店長」の肩書が。
「一昨年の4月10日に新規オープンしました。この店の親会社『門崎』の千葉祐士社長がボクの現役時代のスポンサーのひとりでしてね。引退後に入社し、半年間の研修を経て、オープンにこぎつけました」
ボクシングでは世界チャンプになった。しかし、焼き肉業界では新参者。そこで店名を「チャレンジャー」にしたという。
また、メーンの牛肉「いわて門崎丑」は岩手県一関市門崎地区を中心に肥育される黒毛和種。うま味が多いメスを中心にしているのが特徴だそうだ。