主演映画が好評 綾瀬はるか“コメディエンヌ”の本領発揮
初週土日(4、5日)の客入りは残念ながら、「興行収入1億円たらずでランキングも5位と出遅れた」(映画興行関係者)。同日に封切られた朝ドラ現役ヒロインの高畑充希(24)とEXILEメンバー岩田剛典(27)がダブル主演を務める「植物図鑑」(三木康一郎監督、松竹)の興収3億4000万円の首位発進に比べると、上映館数は同じにもかかわらず、3分の1にも満たない成績でパッとしない。
「『植物図鑑』や、ランキング4位の『オオカミ少女と黒王子』が好調なように、若い男女のラブストーリーはここ数年、大変勢いがある。劇場には多くの若い女性が足を運び、いまや邦画実写版の王道ジャンルを確立しました。現在の興行でいえば、中高年が楽しめる作品も『64』や『殿、利息でござる!』など粒揃い。『高台家の人々』が苦戦を強いられているのは、一般的に中身がいまひとつ分かりにくかったり、ターゲット層がいまいち絞り切れていないところにあるのかもしれません」(映画ジャーナリストの大高宏雄氏)
本紙記者が見た平日昼の上映回では中高年の客が多く、あちこちから笑い声が聞こえていた。復活したコメディエンヌの演技は一見の価値アリのようだ。