元ツカサ代表の川又三智彦さん 自己破産して月収13万円に
「東京に出てくる時は新幹線じゃなく、高速バスを利用してます。新幹線だと片道9000円ぐらいかかるのに、高速バスなら往復で7000円。午前7時に猪苗代を出れば、11時には東京に着きますよ」
ピーク時には都内に40拠点、3600室、開発物件が16カ所に及び、総資産が1000億円超。“日本の金満家”の代表のひとりといわれたのが、ずいぶん質素になったものだ。
「ウイークリーマンションをやってた頃は、銀行がおカネをジャブジャブ貸し付けてきて、次から次と持ち込まれる不動産を勧められるままに買った。しかし、ですよ。会社はずっと有限会社のまま。ワタシの年収も1000万円を超えたことはなかったし、住まいだって目黒区祐天寺の100平方メートルの借地に立ってた木造家屋。乗ってたクルマも三菱のミニカでした。生活自体、今も昔もあんまり変わった気がしませんね」
ちなみに、例のCMも最初は「とてもじゃありません、ウチがテレビCMだなんて」と断ったのだとか。
「でも、CMのおかげで問い合わせがそれまでの5倍になった。結果、バブル一直線です、ハハハ。バブル崩壊後はリーマン・ブラザーズにウイークリーマンションの経営権を譲渡して支援してもらい、救われました。でも、2008年にそのリーマン・ブラザーズが倒産し、ワタシも830億円の負債を抱えて自己破産してしまいました」