ジブリ“独り勝ち”終焉か 「君の名は。」大ヒットの要因

公開日: 更新日:

「“第2の細田守監督”として注目されていました。前作『言の葉の庭』の配給元は同じ東宝でも小規模の作品を取り扱う映像事業部。そこで結果を出し、今回は本流の映画営業部とタッグを組んだ。大規模作品ゆえの大衆性を持たせた作品ではあるものの、新海監督らしさは随所に感じられた。監督のメジャーに屈しなかった姿勢に根強いファンも満足できたのではないでしょうか」(前出の前田氏)

 上映時間107分。目を奪われるのは、映像の美しさだ。新海作品を初めて見た本紙記者は室内の微粒子まで描くマニアックな仕事ぶりに見入ってしまった……。「光の使い方はおそらく世界一」(前田氏)と称される技法が炸裂で、木漏れ日の描写などディテールにこだわりまくっている。電車や駅周辺の景観の描写も細かい。その一方で、苦手とするキャラクターデザイン(登場人物の味付け)はその道のプロに任せる潔さ。

 長らくジブリの独り勝ちだった日本のアニメ界にも世代交代の波が訪れている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  5. 5

    中森明菜が小室哲哉、ASKAと急接近! “名曲製造機”との邂逅で「第2の黄金期」到来に期待

  1. 6

    「色気やばい」山﨑賢人のタバコ姿が大反響 韓国で路上喫煙の宮根誠司との反応に“雲泥の差”

  2. 7

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  3. 8

    中野サンプラザ、TOC、北とぴあ…都内で建て替え計画が相次ぎ頓挫する理由

  4. 9

    岩井明愛・千怜姉妹が大ピンチ!米ツアーいまだポイントゼロで「リシャッフル」まで残り5試合

  5. 10

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”