映画「SCOOP」は不調…福山雅治“大胆イメチェン”は吉か
アニメ映画「君の名は。」が興行成績150億円を突破。話題になっているが、やはり口コミ効果によるところが大きい。邦画は前宣伝に力を入れる傾向が強い。普段はテレビに出ない俳優も「宣伝のため」と出演するが、前宣伝は観客動員の初速スピードを増す効果はあっても、最終的な成績にはつながらない。ヘタすれば「宣伝倒れ」になる。
やはり「面白い」と「つまらない」の口コミの差がそのまま成績の差につながる。「君の名は。」のヒットで影が薄くなっているが、公開中の「SCOOP!」でも主演の福山雅治(47)は積極的に宣伝活動をしていたが、成績的には伸び悩んでいるようだ。「口コミ」も特に際立った感想を聞かない。
私見だが、写真誌の舞台裏を描いた作品として、虚実織り交ぜ面白い部分もあったが、スクープ写真をどう撮るかに重きを置いて、相手との取材交渉に欠けていた。「金や権力で握りつぶそうとする」などエピソードには事欠かない。ベッキーが不倫を否定した後、次々と証拠が出てきたように舞台裏も描けば、さらに説得力は増したと思う。
そして、主演の福山――。日頃は撮られる側として私生活を隠し続けてきた福山が逆に撮る側の役。福山の役者としての今後を占う意味でも注目されていた。福山は昨年秋、女優の吹石一恵(34)と結婚後、今春の主演ドラマは大コケ。リオ五輪でもテレ朝のスペシャルサポーターとして登場していたが「餅は餅屋」。松岡修造にはかなわず、存在感は薄かった。