“盟友”コロッケと芸磨き 葉月パルの下積みショーパブ時代
20歳の時に、渋谷のショーパブを訪ねたんですよ。忘れもしない、ドアを開けた瞬間、スタッフがちあきなおみの顔マネして立ってた。それが売れる前のコロッケ。お客が来るまでちあきなおみの顔でずっと待ってて、脅かしたらしい(笑い)。
■コロッケとショーパブで働いて強くなった
店で歌マネやらしてもらったら、社長から「君はおもしろいからうちで働きなさい」と。それがショーパブ人生の始まりです。その店ではコロッケと一緒に働いてて、彼は顔や振りをマネるエアモノマネで、僕は歌マネが得意だったから「歌マネ教えるから、顔マネ教えて!」とお互いに教え合ったり、ふたりでネタを作ってたね。
酒は強くなったね。ショーをやってない時間は接客するから“お客のボトルを空にしてナンボ”の世界。バブルが始まった時期で、芸人のスタッフに飲ませるのが好きな金持ちのお客が、氷を入れるアイスペールにヘネシーとか高いブランデーを満タンに注いで、周りに万札を8枚くらい張り付け、「飲み切ったらこの金やる」とか言うんです。