“盟友”コロッケと芸磨き 葉月パルの下積みショーパブ時代
「いただきましょう!」と僕は一気飲み。8万円をもらい、トイレ行って全部吐いた。すぐトイレ行くとバレるので、しばらく金持ちのお客さんと話してからでしたね。
コロッケとは今でも仲良しです。ふたりで焼き鳥屋で飲むと、コロッケは寂しがり屋だから「だれか呼ぼう」と後輩芸人を呼び出す。コージー冨田や原口あきまさ、ホリ……大人数になったらカラオケボックスに移動してモノマネ大会。最後は必ず全員で武田鉄矢さんの「贈る言葉」のマネで締めてた(笑い)。
自分のショーパブを持っていた30~40代は、芋洗坂係長、ミラクルひかる、古賀シュウ、ジャガーズ、僕が名づけたJP……その後に活躍する芸人が同時期に店で勤めてましたよ。僕もみんなもそこでネタを作って。酒席のお客が成長させてくれたんです。
長年やってきたショーパブはやめ、今は麻布十番にあるコロッケプロデュースのショーパブ「MIMIC TOKYO」を中心に、営業のステージで全国を回ってます。地方に行くと必ず日本酒。バカ飲みせずにしみじみ飲むと、日本酒に“幸せ感”を感じる。50代から酒の趣味は変わっても酒好きは変わらない。実は今日も二日酔い。ハハハ! 365日酔い、です。
(聞き手=松野大介)
▽本名・畔上保彦(あぜがみ・やすひこ) 60年8月、兵庫県出身。80年代に「お笑いスター誕生!!」(日本テレビ系)で、パルコの芸名でデビュー。その後「ものまね王座決定戦」(フジテレビ系)で頭角を現す。