おしどりマコさん明かす ガスが止まっても福島に通う意味
先月「NNNドキュメント」(日本テレビ系)で「マコ&ケンの原発取材2000日」が特集された、ジャーナリストでもある夫婦漫才「おしどり」。3・11から6年、困窮に陥りながらも、福島第1原発の現状を見続けてきたマコさんに話を聞いた。
■芸人活動と並行して原発取材
――3・11を機にジャーナリストを始めた動機と、東電の反応は?
「直ちに影響はない」という報道があふれた時、テレビに出てるタレントたちが東京から避難してるのを目の当たりにし、何が起こっているのか自分で調べようと。初めて会見に行った時は東電に甘く見られた気がしますが、でも、東電はすべての記者さんに「どうせ原子力のことわからないでしょう、だから的外れの質問をして」という感じで。今、私はさまざまな誤りを指摘し続けるので、東電は何度も訂正したり謝罪したり。新しい会見担当者が来られるたび、「お手柔らかにお願いします」と挨拶されます(笑い)。
――お金は大変では?
福島に通う交通費がかかるので、ガスや電話は何度も止まって。仕事を失うかもしれないから自分の言いたいことを言わず、やりたいことをやらないという方々をたくさん知っています。でも、私は数週間後までは生きられるだろうと想定できるくらいのお金と、こんな世の中になったらいいなぁというビジョンだけで十分なんです。年金や税金の分割払いは大変ですけど!