低視聴率も高評価 ドラマ「カルテット」は歴史を変えるか
それで視聴率が跳ねなかったようだが、「たとえば『東京タラレバ娘』と『就活家族』は、それぞれ30代と40代の女性の“基礎票”が見込めました。『カルテット』は、確実に魚がいるところに糸を垂らしたわけではありません。主役の松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平の4人も、なるほど演技派ですが、どちらかといえば地味なキャスティング。制作側は、かなりのリスクを取っていたはずです。それで一定の数字が取れたし、マニアックなファンだってついた。DVDも売れるでしょう。マンガ原作やキャストに頼らなくても、ビジネスとして成功するのを示せたのは大きい。今後は、冒険しよう、新しいことをやろう、という作り手が増えると思います。それまでの焼き直しのようなドラマは減るでしょうね」。
大人の視聴者からすれば、喜ばしい現象だ。