商社マンが噺家に 立川志の春は入門翌年の“請求額”に仰天
そもそも日当たりがいいのは真夏には逆効果。熱気が室内にこもりにこもって、ドアを開けた途端、熱気の塊がドーンと雪崩のように押し寄せてくる。エアコンなんて気の利いたモノはありませんから、どれだけ扇風機を回しても汗が噴き出てキリがない。
それでも、ずっと我慢していたんです。ところが、07年は熊谷や岐阜で40度オーバーが出た猛暑。寝てるだけで熱中症になって、このままじゃ死ぬんじゃないかと。さすがにクーラーを買いました。取り付けた晩の涼しさといったらない。汗まみれでのたうち回った夜が嘘みたいに快適でした。とはいっても予算と室内アンペアの相関関係により、格安の窓型。クーラー機能だけですから、冬はまったく役立たず。目障りな箱と化してしまったのはご愛嬌です。
■「無収入でも2年以上イケる」と思っていたが……
落語家になったきっかけは師匠・志の輔をたまたま巣鴨の寄席で見たことです。運命だったんでしょうねえ。サラリーマン3年目の25歳、仕事に不平不満はなかったのに師匠が高座に上がった瞬間、場の空気が変わったのが衝撃的で、その翌年に入門を決意。両親を3カ月かけて説き伏せ、退職して退路を断ち、ようやく入門が認められたのです。