過去の教訓どこへ 24時間マラソン走者“当日発表”の危うさ

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■心肺停止に陥った松村邦洋

 思い出されるのが、2009年の東京マラソンで、死にかけたお笑いタレントの松村邦洋である。声援に応えようと最初に飛ばし過ぎたため、途中で急性心筋梗塞で倒れ、一時は心肺停止というシャレにならない事態に陥った。太ってはいたものの、当時、松村はよくトレーニングをしていて、寒い季節だったにもかかわらずである。民放関係者がこう言う。

「松村さんの一件以降、民放各局はタレントの健康管理に、かなり気を使うようになったんです。あの時の教訓は生かされているのか。ランナーを走る当日に発表するというのは、無謀というほかない。『24時間テレビ』では2007年にも、66歳だった欽ちゃん(萩本欽一)を70キロも走らせ、“老人いじめ”と批判されたことがあるんです」

 何かあってからでは、本当に遅いのである。

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