女子アナ人気を不動にしたフジテレビ「花の3人娘」の今昔

公開日: 更新日:

 仕事ぶりより話題は退社の翌95年、横綱に昇進した8歳下の貴乃花とのデキちゃった婚約。同年は看板アナの中井美穂がヤクルト古田敦也と結婚して退社し、働き盛りの女子アナがスポーツ選手と結婚して辞めるパターンに、局も男性視聴者もショックを受けた。

 まして横綱に嫁入りして相撲部屋の女将になるとは! とだれもが「恐れ入りました」と一目置いた。3児を授かり、長男の花田優一は靴職人として話題で勝ち組まっしぐら。

 八木亜希子(52)は神奈川県横浜市育ち、早大卒。ある番組で一緒に仕事をしたことがあるが、話しやすさ(親しみやすさ)に驚いた。まさしく“元祖癒やし系アナ”。「プロ野球ニュース」「FNNスーパータイム」「めざましテレビ」など3人娘の中でもっとも活躍。バラエティーでは「ウフフ」とかわいいえくぼで笑いつつも、次の展開を計算する見事な仕切り。さらに計算なのか天然かわからないトチリやボケも注目だった。

 フリー転身後は女優業にも進出。映画「みんなのいえ」で日本アカデミー賞新人俳優賞。朝ドラ「あまちゃん」でも好演。キャスターとしても「BSフジLIVE プライムニュース」を2009年から14年まで担当するバイタリティー。老けない女子アナとしてもネットで有名だ。

 当時は「恋人には有賀、結婚するなら河野、お姉さんにするには八木」と言われた“3人娘”から女子アナ人気は不動になった。

 (作家・松野大介)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇