タレントから無理難題 芸能マネジャーの超ブラックな現実
■ストレスで体を壊す者も……
阿部寛や香川照之のように、常に新たな役柄で話題を集め、CMにも出演しているのは、一般には見えないところで、優秀なマネジャーがいるのだそうだ。しかし、実際に「人権なし」と報じられるほどコキ使われ、人知れず悲鳴を上げるマネジャーもいるようだ。芸能プロデューサーの野島茂朗氏はこう言う。
「お茶の間で親しまれているタレントが実は横暴で無理難題を押し付けてくるなんて、ひとりやふたりじゃない。逆にいえば、そういう環境の中でうまく立ち回れないと、やっていけない。浜崎あゆみを売り出しから支えたマネジャーはディスコの黒服出身で、VIPルームの客のわがままにも対応できる力を生かして、それこそ買い物代行から酒の席でのホスト的なもてなしまでやっていました。この浜崎のマネジャーではありませんが、そうしたストレスで体を壊した者もいます。グラビアタレントを抱えるあるプロダクションは恋愛管理も仕事のうちだし、ある大手プロ出身のマネジャーは、送迎中の自分の車の後部座席で担当タレントが共演女優と行為に及んでラブホ代わりに使われたそうです。そういう話を挙げていったらきりがない」
きらびやかな芸能界と実像の乖離はある程度知られているが、虚飾の業界の内幕をマネジャーが赤裸々に語ったら……事実は小説よりも興味深いはずだ。